かつとしコラム

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◆「特命」

 

最近党内で政策に関する「特命」を受けることがやけに多い

 まず一つは昨年1月からメンバーだった「緊急経済対策特命委員会」改め「デフレ対策特命委員会」
2月末に一応のデフレ対策を打ち出し政府に提出した。新聞等で書かれているように財政・税制分野で手足を縛られてのものであったから「総合的な」ものとは言い難かったが、結果的に株式市場は持ち直し「3月危機」を何とか乗り切ろうとしている。
ここで手綱を緩めることなく、二の矢・三の矢を打つべく「特命委員会」の議論が続いている。

 二つ目が「食の安全確保に関する特命委員会」。同じ秋田の野呂田芳成先生が委員長で、与党三党のプロジェクトチームもできた。私はその両方のメンバーになったが、これは「厚生労働部会長として」の意味合いもあるようだ。
BSE問題以降食品に対する 国民の不信感が高まっている中、厚労省と農水省の縦割り行政の弊害が指摘される問題でもあり、単に新しい組織を作れば済むという話ではなく、行政の在り方の根本を見直す必要があると(私としては)思っている。

 もう一つは「e-japan特命委員会」。これはIT化推進を中心として「通信と放送の融合」というような(私にとっては)非常にレベルの高い分野(恥ずかしながら)にまで至るものだ。
医療の分野でもIT化が進んでいるので、基本的にはその関係での「特命」なのだろうと思うが、ホームページを眺めたり、Eメールを送るのが精一杯の私のような50代議員を委員にして議論のバランスを取るつもりだろうかなどと邪推してしまった次第である。

 折角だからこの他最近特に力を入れている分野を書いておこう。

厚生労働部会の下にできた「救急救命士に関するワーキングチーム」:制度ができて10年、業務範囲の見直しは当然のこと。秋田に端を発して早急に検討の機運が盛り上がっている。
住宅土地調査会の下にある「生活構造改革研究会」:「美しい日本、良き日本・日本人の再生」を柱に都市と田園の連携を初め、「くにのかたち」の哲学を勉強させてもらっている。
超党派の「国会に保育室を!推進議員連盟」:賛否両論あるが、国会には衆参の事務局職員・秘書の皆さんがたくさん働いている(もちろん議員も)。男女問わず子育て世代も多い。自宅近く・駅前など選択の一つとして「職場には保育所が併設されているのが当たり前」という機運を、男女共同参画から一番遅れている(と言われている)永田町から起こしていきたい。

佳境の参議院予算委員会でも報道でも、鈴木・加藤両議員の離党問題、辻元議員の秘書給与流用問題ばかりがクローズアップされてしまっていることが悲しい。
「特命」と銘打つ程の政策を真剣に論議するためにも、疑惑解明と政治浄化は今度こそ本当に徹底されなければならないのだと思う。

                2002年3月25日
                東京の桜は毎年人の心をもてあそぶ・・・

金田勝年

 

 

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