5月、連休が明けると国会周辺はにわかに賑やかになる。全国各地からの修学旅行生が国会見学に訪れるためだ。我が秋田県からも、毎日たくさんの小中学生が来てくれた。
私も、子供達と日ごろ接することが少ないため、とても楽しみにしており、出来る限り日程をやりくりして会うようにしている。
先日、ある小学校の6年生の皆さんと少しゆっくり話す機会があった。新幹線で来たと言うから、私は試しにと思って聞いてみた。「私が子供のころ東京に来るのにどれくらいかかったと思う?」 答えが「3日!」だったのには参ったが、昭和38年に特急つばさができてやっと8時間半だったことを思うと、やっぱり近くなったなァーと実感した。
そして将来東京に住みたいか、秋田に住みたいか聞いたところ、なんと!34人のうち、「東京に住みたい」が3人、「秋田に住みたい」が23人、迷っていたのが8人だった。
これには私は感動した。おもしろそうなことが多い東京を見物して帰る前にやっぱり秋田がいいと、ふるさとがいいという子供たちの思いを無にしてはいけない。いずれ現実的な選択の時が来て、ふるさとに住んで自己実現できるような社会でなければならないと、思わず胸にじーんとくるものがあった。
無事かえっての手紙なんか来てしまうと、涙腺がゆるんでたまらない。この子たちの将来のために働いているんだと初心にかえることのできる大切な
大切な客人だ。
2002年5月31日
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