先日、珍しく東京で地下鉄に乗ることがあり、車内で親子三人が片寄せあって熟睡している姿を目にした。「嗚呼、夏休みか…」と思わず言ってしまいそうな幸せな疲労感を漂わせており、羨ましくなった。 私の場合、今年は7月で国会が終わったので永田町の雰囲気自体は8月からはいわば夏休みに近い状態だが、例年の予算概算要求に向けた党内手続きなどで会議も多々あり、国会開会中よりも秋田と東京の往復回数は増えている。「便利の不便」というか、可能な移動手段などあると自分自身あきらめがつかなくなったり、秘書さんが『考え出しました!」とばかりに提案してくれたりで、結局振り返ってみると秋田から通勤しているような感じになってしまった。 例を挙げると… そんな中で今年もまた竿灯まつりに同期の議員家族を招き、大曲の花火には友人と繰り出した。旅と言えば、京都の大文字焼に招待され古都の夏を楽しんだこと、そして! 何よりも母校秋田高校の甲子園出場で、天理戦 での素晴らしく緊迫した好ゲームを応援に駆けつけ、アルプススタンドから思いっきり大声を張り上げたことだ。 夏らしい陽射しに恵まれず農作物が心配され、また夏休み前から世上悲しい青少年の事件が後を絶たず、予算といえば警察官の一万人増員や刑務所の拡充など治安対策強化が最重点におかれるような、考えさせられることの多い日々だったけれど、甲子園の選手宣誓にあったように、まさに今 わたしの「忘れられない夏」が終わろうとしている。
2003年8月31日
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