東京は、ワシントンやロンドン・パリに比べて町並みが「醜い」といわれる。実際私もそう思う。なにせ、景観を巡るこれまでの我が国の規制としては、文化財保護法や都市計画法などバラバラで、総合的に美しい景観を意識した規制なり法律なりはなかった。一方で、路上にテーブルや椅子を並べるオープンカフェは「通行の邪魔になる」という理由で車道はもちろん歩道でも規制が厳しくほとんど認められて来なかった。梅雨など四季の変化が激しい日本に向くかどうかは別にして、屋外ならではの開放感を楽しむ人々の風景は町並みとして美しいものだ。「景観の問題は行政が責任を持って取り組むべき課題」という共通認識が浸透した諸外国(特にヨーロッパ)に比べ遅れをとっているわけだが、オープンカフェ問題は国土交通省が規制緩和の方針を打ち出しつつあるし、この通常国会では「美しい国づくり」を具体化する基本法ともいえる「景観緑三法」が成立した。あまり大々的には取り上げられた感がないのが残念だが、特筆すべきことと思う。
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