かつとしコラム

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◆熱狂から1ヶ月――全国で

 小泉チルドレンと言われる議員が衆議院を席巻している。テレビも連日追いかけて、政治に関する関心は良くも悪くも高まっている。もう1ヶ月がたつのに、ワイドショーは永田町にまつわる様々を興味津々に取り上げる。たまに、文書通信費が支給されることについて「電話代なんてせいぜい1万数千円でしょ・・・それなのに・・・」みたいなコメンテーターがいて、秋田県選挙区との市外通話が主な当事務所の明細でもみせてあげたい心境になったが、おそらく小泉チルドレンと一緒に国会議員になることを疑似体験しているような感じなのだろうか。それはそれで大事なことだし、いかなる形であれ政治への関心こそが政治を浄化させるという意味では大きな貢献だ。

 フリーター世代の代表という最少年議員に至っては、この2ヶ月の激動を将来どう振り返るのだろうかと思ったりする。党本部はやけに彼らをお行儀よくしたいらしく、いわゆる「国会議員としての品位」をもった言動を求めているが、私は彼らが「エーーーッ おかしい。すごい。」と思ったことを思ったようにしゃべれる環境だけは残してほしいと感じる。それこそが、この度の熱狂を生んだ無党派層・無関心層の声に一番近いものだからだ。

 良識の府 参議院にいてこういうのも何だけれど、異質の人材が入ってきたときに人は皆戸惑うものだが、若い彼らは彼らなりの感覚を大事に既存の空気を変える起爆剤にもなってくれるはずだ。私たちだって若い頃は完全無欠ではなかった。問題もいろいろ抱えて、それが若い自分というものだった。「あれが国会議員になれるなら、誰でもなれるじゃないか」と言う声もあるが、さて、それではそういう誰かは自民党の公募制度に応募する勇気があっただろうか。

 マスコミも含めてこの国を覆った熱狂の後を、冷静に気長に、そして一緒に見つめて欲しいと思う。 


2005年10月11日
あれだけ悩んだ郵政関連法案が、衆議院ですんなり可決されるのを見て急に時代が変わったような感覚に陥って。
 

 

 



 

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