風薫る5月を実感する朝、目覚めて「今日は秋田の自宅だ」「告示まであと○○日だ」と確認する日が続いた。現職参議院議員として、国会に大事な議席を頂いている身として、自分の選挙に向けて秋田での様々な行事に参加しながら、東京へ通勤している。重要法案・対決法案もだんだん参議院にまわってきて、緊迫度を増している。 そんな中、私の選挙キャンペーンの大きな一つのキーワードを紹介したい。 「強さとやさしさ」である。
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 このことを痛切に感じ始めたのは、外務副大臣として国を代表した仕事が多かった頃だ。国際社会は正に弱肉強食、軍事力ではなく、国として総合力として強くないと相手にされない。また、交渉にたつ者としても、豊富な知識と強靭な力を秘めていないと、相手に容易に見透かされてしまう。
ひるがえって、わが秋田県を思うと、地域間格差の最前線にあって雇用・人口減少・経済の回復・インフラ整備・医師不足、どれをとっても深刻な状況に苦しんでいる。 経済の波及に暫くの時間が必要かもしれない。しかし、いまは公共事業をはじめ社会の様々な改革が一気に進んでいる中、我々東北、秋田県は今まで以上に主張していかないと、波及を待っている間に取り残されてしまうかもしれない。
一人一人が、夢と誇りと自信そして選択の自由をもって堂々と生きていける強い秋田。
そのためには、 奥羽山脈の麓で生まれ育って、夜行列車に一人乗って上京した私は、ビール工場や自動車工場で働きながら大学生活を送った。大蔵省に入省して21年、参議院に送り出していただいて12年、秋田のために使っていただけるほどの人脈も、経験も、積んできた。 自分で言うのもなんだが、「今が旬かな」と思うときもある。
しかし、なにより秋田を出て秋田に戻ってくるまでの日々が私に与えてくれたのは、たった一人で乗り込んだ東京の「荒波の中で自分を主張する強さ」と、
秋田に生まれ、秋田に育ち、そして秋田の土となるまで、私は持てる力の全てを尽くして、秋田のためにご恩返しをしなければいけない。 平成19年
6月に入って、
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