夏まっさかり、私は人生５７年目にして、はじめての体験をたくさん積んだ。こどもの夏休みではないが、たくさんのことを学び、
たくさんのことを反省した。

第２１回参議院議員選挙は、全国的に大嵐。突風に見舞われ、台風に遭遇したかのように、厳しい選挙だった。そして私も負けた。

▲期間中走り回った靴。戦友。

秋田県全県をくまなく走りまわり、待っていてくれた皆様から切実な声を聞いた。今のままでは、希望がもてない。景気は悪いし、農業は疲弊するし、嫁は来ないし、その上、自民党をはじめとする中央の政治は次々に不祥事を起こす・・。

それでもやっぱり「かねだ」だと、判断してくださると信じて走り続けたが、思いは通じなかった。私の不徳の致すところだと深々と頭を垂れたい。

１７日間の選挙最終盤、勝利への執念で、夜に道路に立ってひたすら手を振り続けた。東京の駅ではよく見ていたが、秋田で、まさか自分がやるとは思わなかった。
車の中から手を振り返してくれたり、「ここは暗いからあっちの方がいい」と言ってくれたり、感動が多かった。

全有権者とはどんなに頑張っても会えない。はじめての体験は、その悩みに対する一つの答えだった。

７月３０日　新しい人生の始まりと思って