H18.3.9 副大臣会見記録 (11:30〜 於:本省会見室)
◆金田副大臣沖縄出張 (金田副大臣)沖縄担当大使が3月3日付けで、宮本大使から重家大使に交代した機会を捉えて、12日(日曜日)に沖縄に出張することにいたしました。詳細につきましては別途、資料にて公表させていただきます。今回の出張におきましては、稲嶺知事と意見交換を行ったり、また米軍基地を巡る実情を見ることによって、沖縄の理解というものに役立てていきたいと考えています。その後、沖縄担当大使交代レセプションを主催する予定です。私からは以上です。 (問)沖縄訪問の際にお会いになられるのは稲嶺知事だけでしょうか。それ以外にも予定をされているのでしょうか。 (金田副大臣)恐らく稲嶺知事と会うのみです。 (問)米軍再編の問題で、沖縄では地元の理解を得られていない状況ですが、会談ではどのようなお話をしたいと思ってらっしゃいますか。 (金田副大臣)稲嶺知事にお会いした場合には、先方の話をよく聞くと共にこちらの立場も誠心誠意ご説明をして、理解、協力を求めるということだと考えています。 ◆次世代型ミサイルの性能実験成功 (問)今日ハワイで、日米が共同実施した次世代型海上配備迎撃ミサイルの性能実験に成功しました。来年度から共同開発をすることになっているのですが、その共同開発後の実用化に向けて、今回の実験成功の意義についてどうお考えですか。 (金田副大臣)その意義につきましては後でお話をさせていただきます。 ◆日朝関係 (問)北朝鮮のミサイル発射についてですが、8日に北朝鮮がミサイルを発射したという報道が入っていますが、どんなミサイルだったのかも含めて事実関係と、今後開かれるであろう日朝協議への影響についてお聞かせ下さい。
(金田副大臣)北朝鮮がミサイルを発射したのではないかという報道につきましては承知しております。米国の大統領報道官が北朝鮮が2発の短距離ミサイルを発射した徴候があると発表したことも承知しています。個別の情報については常に私共は情報収集していますが、具体的な内容につきましては個別の情報ということもありますし、我が国の様々な情報収集に係ることでもありますので、コメントは差し控えたいと思いますが、北朝鮮のミサイル問題については特に注意深く情報収集を行っているということはお話をさせていただきたいと思います。 ◆イラン核問題 (問)イランの核開発問題なんですが、IAEAでの議論も終わりまして、イランは核開発を停止せず引き続きウラン濃縮活動を続けていくということを踏まえて、今後安保理で議論が続くことになりましたが、この点についてどういう風にご覧になっているのか。それと、日本としてはどういう風に対応していこうというお考えなのですか。 (金田副大臣)IAEA理事会の議論の取りまとめがウィーンで行われたわけです。わが国は、これまでのIAEAの決議をしっかりイランに履行してもらいたいという立場であることは変わりありません。外交的解決、そして平和的解決ということの大切さを考えていますので、その努力をこれからも他の国々と一緒に重ねていきたいと思っているわけです。また、安保理に報告となった場合に、わが国は国連安保理の理事国ですから、国連安保理での議論にも積極的に参加していくということになると思います。いずれにしても、今後ともイランに対しては、国際社会のメッセージというものを重く受け止めて頂いて、ウラン濃縮関連活動の停止をはじめとするIAEAの理事会決議、これまでの要求事項といったものを誠実に履行してもらうということを強く求めていきたいと考えています。従って、国連安保理での議論が始まった後も、平和的・外交的な解決に向けた努力を関係国が、勿論わが国もですが、努力を傾注して、こうした努力は継続されるべきものと考えています。 ◆日米会談に係る報道 (問)一部週刊誌で、麻生大臣が12月に訪米した際に、日本の核武装の可能性に言及したとの報道があるようなのですが、事実関係はどうですか。 (金田副大臣)報道されているような事実はありません。 (問)それは麻生大臣に確認されたのですか。 (金田副大臣)はい。 (問)どのような説明ですか。 (金田副大臣)ご指摘のような事実はないということです。 ◆日中関係 (問)話は変わりますが、昨日、中国の李肇星(り・ちょうせい)外交部長の発言に、谷内次官が王毅大使に抗議したと思うのですが、一部報道で、当初、外務省に呼んだものの中国側が拒否したために電話で抗議したという報道がありましたが、その事実関係と、もしそれが事実だとしたら、そのような中国の態度についてどのようにお考えになるかというのをお聞かせください。 (金田副大臣)李外交部長の発言について、まず、私としては、礼節を重んじる国であるはずの中国、大国である中国として、外交儀礼上の言葉遣いはやはり大切なものですから、しっかりと適切な表現を使って頂かなければいけないと思います。また、協議に対する姿勢というものがあるだろうと思います。しかも、現職の外交当局のトップの人物ですから、品格に欠ける表現、あるいは、先程申し上げたような礼節を重んじる国に相応しくない、あるいは大国らしくない発言というのを、外交儀礼上使われることは非常に不適切であると思っています。あと、ただ今言われました点については、確認していません。 (了)
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