沖縄担当大使交代レセプションにおける
金田副大臣挨拶
本日は、日曜日にもかかわらず、稲嶺知事をはじめ、沖縄各界の指導者の皆様の御来臨の栄を賜り、心より御礼申し上げます。
今般、一年三ヶ月にわたって、沖縄担当大使を務めてきた宮本大使が中国に赴任することになり、新たに重家大使が六代目の沖縄担当大使に発令されました。沖縄担当大使は、地元の方々の声に耳を傾け沖縄の抱える問題・課題に真剣に取り組むという、外務省にとって最も重要な職責の一つを担っています。これまで歴代の沖縄担当大使は全て経験豊富な人材が努めて来ており、重家大使も対米外交のエキスパートであります。私から重家大使に対しては、宮本大使と同様、地元の皆様と積極的にお話しをし、地域社会の信頼される一員となり、沖縄の皆様のために全力を尽くすよう申し伝えております。重家大使も、かかる決意で取り組むとのことですので、是非とも、皆様の御支援とご協力を賜りたく存じます。
さて、この場を借りて、沖縄について2点申し上げたいと思います。
第一は、沖縄に駐留する在日米軍についてです。私はかねてより、日米安全保障体制の円滑な運営のため、そして沖縄の更なる発展のためには、米軍施設・区域が沖縄に集中していることによる負担を軽減することが日本外交の最重要課題の一つであると考えて来たところです。本日、普天間飛行場を訪問し、そのことを改めて痛感しました。外務省として、現在進められている在日米軍の兵力態勢の再編の協議などを通じて、沖縄の負担軽減に向け最大限の努力を行っていく所存です。本日御来席の皆様にも一層の御理解、御協力を賜りたく存じます。
第二は、アジア太平洋地域における沖縄県のあり方についてです。時の琉球王国は、14世紀の昔から、貿易を通じ中国を始めとするアジア諸国との国際交流の鍵となる役割を果たしてきていました。現代においても、沖縄は、その特性を活かし、国際交流を更に推進していくことが大いに可能だと考えています。その意味で、平成14年の第3回「太平洋・島サミット」、昨年の米州開発銀行(IDB)年次総会がここ沖縄において大成功のうちに開催されたことは大変喜ばしく思います。私は、本年5月に開催される第4回「太平洋・島サミット」の成功も疑いないものと思っています。外務省として、沖縄の更なる国際協力・国際交流推進に向け、引き続き努力していきたいと考えます。
それでは、時間も限られておりますので、私からのご挨拶はこの程度にさせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。
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