1.主要な日程
4月10日(香港) フェニックステレビ(視聴者1億6千万人)「時事開講」(邱震海キャスター)
に出演(11日11時に放送)
11日(香港) ラファエル・ホイ政務長官と会見
(北京) JETプログラム壮行会
12日(北京) 呉啓迪・教育部副部長と会見
孟暁駟・文化部副部長と会見
戴秉国・外交部副部長と非公式の会食
13日(北京) 李肇星・外交部長を表敬
周強・共青団第一書記と会見
|
|
香港フェニックステレビ「時事開講」収録
。中国全土
視聴者1億6千万人といわれ、身の引き締まる思い
で。
|
金田副大臣一行は11日、北京のホテルで番組の
放映を見ました。 |
2.訪中の趣旨
◇日中関係はわが国にとって最も重要な二国間関係の一つであり、日中間には経済や人的交
流をはじめ強固な基礎が存在している。しかし、両国の国民の相互理解は未だ十分とは言い
難く、両国の国民感情が離れつつあるのではないかとの懸念がある。
◇このような中、文化交流、青少年交流を通じて、日中両国のお互いの魅力を再発見し再認識
することが重要であると考え、先般国会を通過した平成18年度予算においても、外務 省は
対前年比約60%増(合計31億円)の対中パブリックディプロマシー予算を計上し、また平成
17年度補正予算において、国際交流基金並びに日中友好会館に対し、総額25億円を出資・
拠出し、「日中21世紀交流基金」(100億円)を立ち上げた。
◇金田副大臣は、これらの予算成立を受け、反日デモからちょうど1年にあたるこの時期に香
港、中国を訪問し、わが国の文化交流への取組みに向けての強い意欲を中国側に印象付け
るとともに、中国・香港側責任者と両国の国民交流の推進について率直な話し合いを行った。
|
|
香港では、テレビ局の撮影現場を視察。
ジャッキーチェーン氏との出会いに恵まれました。
彼の映画も大好きですが、語り口も非常にソフトで
素晴らしい人柄に感服しました。 |
スタジオ風景 |
|
|
3.主な会談内容
(1)ラファエル・ホイ政務長官
◇香港人は日本人に対して好感を持っており、関心 が強い。特に若い世代の相互理解と交流
促進のために双方が一層努力すべきとの認識で 一致。
|
|
ラファエル・ホイ政務長官と |
香港での公務を終えた後、報道陣に囲まれる金田
副大臣 |
(2)呉啓迪教育部副部長
◇@教育部は「日中21世紀交流事業」のカウンター パートであり、当方より第一陣の中国高
校生短期招聘(5月15日〜)のための実施促進協力の要請を行った。
A中国教育テレビに日本の魅力を伝える「プロジェクトX」他360の番組の供与についての
目録を手交。
B中国のテレビ、ラジオの日本語教育講座に関する協力、日本語能力試験受験希望者全
員への受験機会の提供に向けての提案をしたところ、これらに対し前向きの反応があると
ともに、中国内における日本語・日本研究に対する日本側の文化無償協力を通じた支援に
対し謝意表明があった。
(3)孟暁駟文化部副部長
◇孟副部長は本年11月から日本で開催する「日本
における中国文化年行事」の実施に強い関心を
示しており、金田副大臣からも
@日本側もこれを歓迎し、必要な協力を行う。
A日中国交正常化35周年に当たる来年を「日中
文化スポーツ交流年」とすることとし、「中国にお
ける日本文化年事業」の実施にあたり、中国側
も相互主義の協力を実施することを提案。
双方は、前向きに準備を進めることで合意。
◇5月か6月にも「日中文化交流政府間協議」を東
京で実施することにつき合意した。
(4)戴秉国外交副部長
|
|
北京では、戴秉国外交部副部長(筆頭次官)主催
の非公式夕食会に参席しました。昨年12月に東京
でご一緒したこともあり、宮本大使とともにたくさん
語り合いました。
|
秋田から持参した地酒の銘柄由来を説明。 |
(5)李肇星外交部長
◇金田副大臣は、教育部、文化部とのやりとりを紹介し、日中両国民間の相互理解増進の必
要性に言及し、対中パブリックディプロマシーや青少年交流に向けての予算措置を説明。
国交正常化35周年、日中平和友好条約30周年、「日本における中国年文化事業」、「中国
における日本年文化事業」つき述べた。
◇李部長(外相)は国民交流増進は極めて肝要であり、中国側も重視しており、教育部、文化
部との意見交換により達成された内容を外交部として支持・協力したい旨述べた。
また、2008年の北京オリンピックに関し、かつて日本の監督が中国女子バレーの強化に協
力してくれた記憶を決して忘れない旨を述べた。
中国政府は日本との関係を重視しており、子々孫々の協力を進めたい、日中両国は共通
利益を有しており、悠久の歴史があると述べた。
◇金田副大臣は、このような時こそ対話を通じた双方の智恵で問題を克服することが必要と
持論を展開した。
|
|
|
寸暇を惜しみ、歩きながらも会談はとどまることなく。 |
(
6)周強共青団第一書記
◇双方は、日中両国の青少年交流は両国の友好
関係の原点であるとの点で一致した。中国は、
日中関係がどんな困難な時期にあっても、日中
青少年交流を進めていく強い決意である、小渕
基金の支持のもと植林などの活動を通じ、日中
の青少年が具体的な形で相互理解を進めていく
ことが大切である旨述べた。 |
|
周強共産党青年団第一書記は将来を嘱望される
人物。 |
4.その他
|
|
北京着後すぐJETプログラムで日本に出発する皆
さんの壮行会に出席。激励の挨拶をしました。 |
偶然にも秋田県に行く人もおり、話が弾みました。 |
|
中国大使主催夕食会では、刀削麺を実体験。
食文化を実感! |
|
|
“文化の国”フランス、北京に新設されたフランス
文化院を訪問。
|
国際交流基金北京事務所を訪問。職員の皆さん
を激励。
|
詩人で革命家郭沫若記念館では、サインを。
隣は奇しくも李肇星外交部長が昨年訪れたときの
ものでした。 |
たった1時間の空き
時間。金田副大臣は、
昔の町並みが残る
フートンに出掛けまし
た。「住まう」というこ
とは文化の原点。
開発で、味わいのあ
る町並みがどんどん
なくなっていくことは
残念です。 |
|
|
|
緊張の連続でもあった3日半の全行程を終え、北京の
日本大使館で記者会見。
|
トップページへ