H18.6.8(木) 副大臣会見記録 (17:15〜 於:本省会見室)
◆麻生大臣とグスマン・東ティモール大統領との電話会談(金田副大臣)私から一点ご報告します。麻生外務大臣とグスマン・東ティモール大統領の電話会談について、もうすでにご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私の方からお話しします。今日の午後、麻生大臣は、グスマン・東ティモール大統領と電話会談を行っています。すでに大臣談話を皆様にお知らせしていますが、その内容を電話で伝達をしています。具体的には、電話会談におきまして、わが国として、東ティモールにおける法と秩序の早期回復を期待する旨を述べると共に、引き続き、同国の平和の定着と国造りに積極的に貢献すべく、最大限の協力を行っていく考えであるということ、また、国連のあり得べき関与に関します、安保理での議論を主導していく考えであるということを電話でお話ししています。これに対して、グスマン大統領から、わが国の支援、協力、並びに今般の麻生大臣からの電話に対して深い謝意が表明されています。先程の話ですので、私から報告させて頂きました。以上です。 ◆ザルカウィ容疑者の殺害発表(問)イラクで、テロを首謀していたとされるザルカウィ容疑者が殺害されたと発表されたようなのですが、これについてどのように見ておられるのでしょうか。 (金田副大臣)今日の、日本時間16時45分頃です。現地時間では、8日の11 時45分頃ですが、イラクのマーリキー首相が記者会見において、ヨルダン人のテロリストのザルカウィの殺害を発表したと承知しています。イラク政府はこれまで、治安部隊の強化、そしてまた、武装勢力の掃討作戦といった、治安改善に向けた努力を行ってきたところです。今回の発表というのは、そうした努力のひとつの結果ではないかと考えています。従って、イラクの治安情勢は依然予断を許さないわけではありますが、ザルカウィは、イラクにおける外国人テロリストの象徴的な存在でありましたので、その殺害により、今後は治安状況が改善するということを期待しているところです。 (問)自衛隊の撤退については、何か新しい意見が出るということはあるのでしょうか。 (金田副大臣)その点については、今後の状況を見ながら、また、今までの状況の中で、どういう風に具体的に治安状況が改善していくのかといったことを見ながら、また受け止めていくと。 (問)どのような形で殺害したかということなどは、情報は入っていますか。 (金田副大臣)今、つい先程入った情報ですので、先程私の方から申し上げた内容を現時点では把握しているわけです。 ◆北朝鮮関係(問)日本でDNA鑑定した金英男さんの件ですが、北朝鮮が北朝鮮国内にいると所在を確認したということと共に、韓国にいる家族の方と近く面会させる用意があるというような内容を韓国側に伝えたようなのですが、これについて日本政府としては、何か今、事実関係を確認されているのか、また、これを受けてどうされるお考えなのでしょうか。 (金田副大臣)私どもとしましては、北朝鮮の南北閣僚級会談の団長権虎雄(クォン・ホウン)内閣参事が韓国の同会談首席代表イ・ジョンソク統一部長官に対して、北朝鮮側の機関が金英男さんの行方を確認したということ、そして、6月中旬に金剛山で開催される「離散家族の特別再会事業」の際に、金英男さんと母親の対面を準備することにしたということを、7日付けで通知したと承知しています。これに対して、本日、金英男さんのご家族は見解を発表しています。期待しているという見解のようです。韓国政府は、その再会が行われるであろうということを述べていると、私どもは承知しています。私ども政府としましては、今回の北朝鮮の韓国側への通知の背景、そしてまた真意というものがどこにあるのか承知していないわけです。従って、そういう点が非常に大事であるという点からしますと、コメントは差し控えざるを得ないと思っています。いずれにしても、この点については、やはりご家族の判断というものを尊重すべきであると考えますし、その上で、今後、注目していくことになりますが、ご家族のそういう判断を尊重しながら、日韓の連携というものを引き続き考えていくべきだと考えている次第です。 (問)北朝鮮側に事実関係を照会するという考えはあるのでしょうか。 (金田副大臣)ただ今申し上げましたように、北朝鮮側の韓国への通知の背景とか真意というものがどの辺にあるのか、それを見出すということは大事だと思います。まず北朝鮮そして韓国の対応も含めて、今後の推移を注目していきたい、そして、あくまでも、ご家族がわが国におけるご家族がどのような判断をされるかということを尊重すべきであるという風にも考えていますので、政府としての今後についてのコメントは現段階では差し控えさせて頂きたいと思います。
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