金田副大臣は、7月1日から4日まで中国及びモンゴルを訪問した。両国訪問の主なポイントは以下の通りである。
1.中国訪問
@.日中友好環境保全センター開設10周年記念式典開催。
金田副大臣は日本政府を代表してスピーチを行い、環境分野における日中協力のこれま
での成果に触れつつ、わが国の今後の対中国環境協力についての方針を表明。中国側出
席者より日本の支持に対する感謝の意が表明された。
A.宋健・中日友好協会会長との会談。
宋健会長よりは、中日環境保全センターを含
めた日中間の環境協力に対して高い評価と、
日本の協力に対する感謝の意が表目された。
金田副大臣よりは、日中間は世界で最も重要
な二国間関係の一つであり、5月の日中外相会
談を契機とした関係改善に向けたモメンタムを
定着させるべく、具体的な共通利益を広く両国
国民に示していくとの観点に立って、あらゆる分
野での協力を積み重ねることが重要である旨
発言。
|
|
周生賢国家環境保護総局長(環境大臣)との会談 |
環境保全センター視察。広大な中国における環境
問題は隣国日本に直接影響を与えることを実感。
|
2.モンゴル訪問
@.本年は「大モンゴル建国800周年」の記念すべき年であり、7月から8月にかけてわが国
より多くの訪問団がモンゴルを訪問予定。また、来年は日本モンゴル国交樹立35周年の
節目の年であり、両国関係を一層強化することとしている。金田副大臣は、一連の訪問団
の先陣としてモンゴルを訪問し、モンゴル政府首脳との間で、両国関係強化にむけて率直
な意見交換を行った。
エンフボルド外務大臣との間で、ウランバートル市における学校教室建設に関する無償
資金協力(供与限度額8.78億円)についての書簡(E/N)の交換を行った。 |
|
|
|
|
エンフボルト外務大臣との署名式
|
|
現地マスコミの取材を受けて
|
A.エンフバヤル大統領との会談
大統領より、小泉総理のモンゴル訪問招請がなされた。金田副大臣より、IWCや国連安
保理改革など国際場裏でモンゴルが日本の立場を支援してきていることに対し謝意を表
明。今後とも、様々な問題で両国が協力していくことで一致した。
|
|
エンフバヤル大統領と
|
B.エンフボルド首相との会談
金田副大臣より、両国関係はエンフボルド首
相の訪日の成果もあって、文化交流、経済交
流、人的交流、ODAなど様々な分野で良好に
推移している旨、本年、来年の節目の年に更な
る関係強化を進めるため全力で努力している旨
発言。
エンフボルド首相よりは、90年以降、モンゴル
が苦しんでいる時に日本から支援を頂いたこと
に感謝している旨発言がなされた。
C.エンフボルド外相との会談
エンフボルド外相より、モンゴルの対外政策の
中で日本の割合の大きい旨、小泉総理のモン
ゴル訪問実現を強く期待している旨発言。今後
は経済関係の強化、特に日本の民間投資の拡
大のために、モンゴル政府としても税制を含め
政策的に支援していく旨発言。
金田副大臣よりは、地域の安定と発展のため
に両国が力を合わせていきたい旨、日本の財政
事情は厳しいが、開発効果の高い案件について
今後とも経済協力を行っていきたい旨発言。
3.その他
|
|
ウランバートル郊外の日本人抑留者慰霊碑に献花。
金田の父もシベリア抑留者でした。特段の思いを
もって遠くモンゴルで故郷日本を思いながら命を落と
された同胞に鎮魂の花を手向けました。「私たちは
決して忘れません」と…。
|
モンゴル日本センターを訪問。ウランバートルでは
JICAのシニアボランティアを初めとして多くの日本人
が活躍しています。中に秋田県人が二人もいて感激。
|
|
|
日本からのODA第一号
ゴビ・カシミア工場を視察 |
ちょうど
同じ時期に170名余の大デリゲーションで
秋田空港からチャーター機で来られた秋田・モンゴル
友好訪問団代表の皆様にも大統領 首相との会談の
冒頭には同席していただきました。 両国の友好に
は、すそ野の広い交流が不可欠です。 |
|
|
|
|
トップページへ