外務副大臣ニュース

 

8.29 金田副大臣とヴィンクラー・オーストリア外務閣外大臣との会談

  1. ウィーンを訪問中の金田外務副大臣は、8月29日午後3時30分(日本時間午後10時30分)より約1時間、オーストリア(墺)外務省に於いてヴィンクラー外務閣外大臣と会談した。同会談では、日墺二国間関係、日・EU関係、国連改革、レバノン情勢、イラン核問題等幅広い分野における意見交換が行われた。
  2. 日墺二国間関係については、2009年の日・オーストリア外交関係樹立140周年に向けて、現在の友好関係を一層強化するための協力を両国間で検討していくことで意見が一致した。また、日墺有識者の対話の場である「第10回日墺21世紀委員会(本年10月末、ウィーンに於いて開催予定)」について、双方より、同委員会は両国共通の認識をより深化・発展させるものであるとして強い期待が表明された。さらに、西バルカンについて、墺側より、日本がこれまでに同地域において果たしてきた協力及び同地域に関する知見に対する高い評価が示され、現在両国間で準備を進めている「西バルカン経済発展フォーラム」が両国の協力関係を一層発展させるものであるという認識で一致した。
  3. 日・EU関係については、共に自由、民主主義、法の支配等の共通の価値に基づいて国際的課題に対処するパートナーとして、日・EU関係が一層発展していくことに対する期待が表明された。また、EUの対中武器禁輸解除について、金田副大臣より、現在の東アジア情勢について説明しつつ、解除に対する反対の意を改めて伝え、東アジアの安全保障に関する共通認識を醸成することの重要性及び日・EU間の戦略的対話の重要性について述べた。
  4. 国連安保理改革について、オーストリアの建設的な協力を期待する旨述べたところ、先方より、これまでの国連改革における我が国の貢献に対する深甚なる謝意が表明された。
     

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