かつとし写真館
 

 私立幼稚園教員研修大会挨拶

今日は第17回秋田県私立幼稚園教員研修大会が、このように盛大に行われました。本当に頼もしく、そして心からお祝い申し上げたいと思う次第であります。

実は私、参議院議員として、自由民主党の子育て支援小委員長をしております。子供たちの将来に大切な人格の形成、人間の形成の基礎は幼児期にあるわけです。そういう意味で、皆さまは最も日本の将来にとって、秋田県の将来にとって大切な仕事をされております。そういう皆さまの集まりですので、今日はお招きいただいて何としてでも出たいということでやってまいりました。

私が幼稚園に通っていたのは40数年も前のことですが、今でも鮮明に覚えています。私は幼稚園の時、山の中に住んでおりまして、大変なところを一時間歩いて町の幼稚園に通ったものです。ある時、町の入り口に同級生が二人待っていました。そして、昼食のおにぎり2個を取り上げられてしまいました。それが、数日続きました。泣きたい気持ちを先生や親に言いたい、言いたいんだけど分かってもらえるだろうか、言ったら仕返しがあるんじゃないだろうかと、悩みました。集団の中で生活して、初めての経験です。
「三つ子の魂、百までも」といわれますが、人間の体験の中でこういうふうな思いを一番鮮明に覚えているんです。いじめた方はすぐ忘れます。しかし、いじめられた方は永遠に忘れないんですね。子供の頃を思い起こすとそういうことがあります。

今日の皆さんのお顔を拝見していますと、本当に優しくて、温かくて、子供たちを大切に思って頑張っておられる先生方が揃っておられることがわかります。秋田県の将来を担う子どもたちをしっかりと大切に育てていく皆さんの仕事が、今一番大事だと私は確信しております。幼児体験は、最もその後の人間形成に影響を与える のではないかと思います。
いじめは、いま始まったことではありません。昔からそういうことはありました。それをどう乗り越えるか、誰に相談するか、誰が助けてくれるかということを感じるのが大切な体験なのです。そういう中にあって是非とも、幼児教育の重要性 、そしてその充実・発展が大事だということを、皆様お一人お一人がさらに思いを深くしていただき、子どもたちを大切に育てていただきたいなと思う次第であります。

子育て支援の立場では、預かり保育の関係で100億円を計上させていただく予算を作っております。それから、いまのお母さん方は働きながら子育てをする状況でございます。それを踏まえた、働きやすい環境作りをしていかなければなりません。そのためには、皆さまのお力添えが必要であります。子どもたちの健康保持をどうするか、働くお母様方の立場をどう守ってあげたらいいか、そのようなことを子育て支援ということで考えていかなければならないと思っております。
そして、教育機関が先頭きって頑張っていただき、地域が一体となりはじめてそういうことが実現する、という思いをしっかりと持って、私たち政治家も皆さんと共に頑張っていきたいなと思っています。もちろん、今年 の予算でも幼稚園の就園奨励補助を増やしました。それから、施設の整備費も厳しい財政上の中でありますが、前年並を確保するように努力しております。

非常に難しい時代ですが、最も大切なことは、将来、我々の夢を引き継いでいってくれる子どもたちを、皆さんと共に育てあげることだと思います。どうか、このような研修の機会を大切にし、先生方の資質の向上をしていただき、幼児教育の充実のためにさらに頑張っていただきますことを心からお祈り申し上げます。

今年一年皆さまにとって素晴らしい年になりますよう心からお祈り申し上げまして、私のお祝いのご挨拶にさせていただきます。どうか皆さん、頑張って下さい。よろしくお願いします。

平成16年1月13日 於:県総合教育センター

 

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