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機関紙「自由民主」5/28号より
救急救命士の現状視察 ー現場の苦労を知り今後の課題を認識ー
    

 党救急救命士のあり方に関するワーキングチーム(座長・根本匠衆議院議員)は5月16日、救急救命士のあり方について、現状の理解をより深めるため、東京消防庁と日本医科大学付属病院高度救命救急センターを視察した。
 東京消防庁では現場で活躍する救急隊員の行う救急救命処置の見学や、救命器材の説明を受けた。器具を用いながら気道確保の実演も披露され、参加した議員は興味深く見つめていた。
 その後、119番の受付にあたる災害救急情報センターを視察。視察中、緊急連絡が入り、実際に医師が現場の隊員に対し指示を行うメディカル・コントロールの場面に直面した。議員の顔にも緊張が走り、根本座長も「非常に臨場感があった」と感想を述べた。
 日本医科大学付属病院高度救命救急センターの視察ではセンター内の状況や、都内には7台しか配置されていないドクターカーを見学した。
 病院関係者から昨今の救急救命医療の実情を聞いたが、議員からは「早く患者を病院に運ぶのと、現場で処置をするのではどちらがよいのか」「マニュアルや訓練などで、現場で気管挿管の処置はできないか」などの、現状を踏まえた率直な質問が出た。
 山本保博高度救命救急センター長は「患者を早く運ぶか、その現場で処置をするかは疾患によって違うので、マニュアルや訓練などで対処できない部分がある」とした上で、「一番現場で困っているのは医師の数。内科や外科と同じように救命救急科があってもよいのでは」と現場の率直な意見を、視察した議員に伝えた。
 根本座長は「人命を救うために何が一番大切なのか、真実を見極めたかった」と視察の目的を語った上で、「救命救急医が不足しているのは激務であるという原因があり、大病院の小児科も同じ状況だと聞く。これらをきちんとするのが今後の課題」と述べた。
 金田勝年厚生労働部会長も「救命救急の現場の苦労を知り、思いが深まった。救急側、医師側両者とも、人命を救おうという大切な接点を持っている。今回の視察で今後へのイメージがわいたと語った。

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