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クリーニングニュース5月号リレーインタビューに登場
 
地元秋田では家族とともに暮らしていますから、衣類のことも夫人に任せっきりですが、ウィークデーを過ごす東京の議員宿舎では、ワイシャツやスーツを毎日自分で行きつけのクリーニング屋さんに持って行きます。
朝8時の会議が続くときはタイミングを逸することが多く、ズボンのアイロンがけが金田の隠れた特技になりつつあります。それだけに日々の生活に密着したクリーニング業界に対する思い入れも強く、今回のインタビューになりました。

 

クリーニングは人と人の心が通じ合う仕事


人との語らいがストレス解消法

 大蔵省時代、予算の査定を行う時期になると残業は毎月300時間を超えました。当時は土曜も出勤日でしたから、日曜日に少しでも時間があくと、野球観戦にでかけたりカラオケを楽しんだり映画を観に行ったり…。映画はアクション映画や西部劇が好きです。カラオケはかなり歌いこみました。レパートリーは広いですよ(笑)。
 睡眠不足のときは、まずはお気に入りの店に行って好きな物を食べること。そして、なんといっても人と語らうことがわたしのストレス解消法なんです。ストレスの解消が上手にできる人は、たとえ拘束時間が長くても仕事に集中できます。リフレッシュの仕方は人それぞれでしょうが、わたしのストレス解消法も一度試してみてください。

みずからの経験を最大限に生かす道へ

 「公的なるものへの献身」、という一念を胸に大蔵省に入省し、22年間勤務しました。大蔵省からは永年表彰も受けており、最後まで勤めあげるつもりだったのです。
 ところが、平成7年に故郷秋田から参議院選挙の出馬要請を受け、わたしの経験が少しでも地元のため国のために役立つならばと、国会議員への転身を決断しました。国の予算作りの責任者である主計官として各省庁の予算を担当し、また国民生活に密着している税の仕事にも携わった経験を生かして、活動範囲が広く国への貢献度も高い議員として命がけで働きたい、という使命感でいっぱいでした。
 座右の銘は「汝、何のためにそこにありや」です。これは母校秋田高校の鈴木校長が引用した言葉で、今あなたは何をするために存在しているか、といった自身に対する問いかけです。苦しいときに初心に帰るたびに、また原点を見つめ直すために自問しています。この他に、「敬天愛人」という西郷隆盛氏の言葉も折に触れて思い出しますね。
 議員になってからは東京と地元秋田の往復です。秋田県民の皆さんは人情味あふれる人ばかりで、食べ物も新鮮で豊富、自然にもめぐまれて四季おりおりで心を打つシーンがたくさんあります。秋田のゆったりとした時間と空間に是非触れていただきたいですね。

「一日の活力はクリーンで美しい衣服から」

 初当選以来、環衛議員連盟世話人として、また、昨年10月には自民党の厚生労働部会長に就任し、衛生団体の予算や融資、税制の問題に力を尽くしてきました。人間の健康、生命、生活に密着した分野をしっかりとフォローし貢献したいという思いで全力投球しています。
 クリーニング業界の皆さんに言いたいのは、クリーニング業が大変重要な業であるということです。国民生活に密着しているだけでなく、人と人の心が通い合う仕事だからです。
 朝起きて、きちんと仕上げられた清潔な衣服を身に付けると、その日一日を明るく過ごすことができる。人々を幸せにすることができる仕事に皆さんは従事されているのです。
 現在、東京では議員宿舎で一人暮らしをしているため、毎日自分で服をクリーニングに出しています。親切でやさしい対応をされるとうれしいですね。お店での会話を楽しみにしています。
 クリーニングのイメージカラーといえば、清潔感あふれるホワイトとさわやかさのあふれるスカイブルーかな。仕事では白のワイシャツが多いですね。紺のスーツに白のワイシャツ、カラフルなネクタイというのがわたしの基本スタイルです。仕上げってきたワイシャツを受け取ると、まず襟と第一、第二ボタン付近に目がいきますね。
 一日の活力はクリーンで美しい衣服から生まれます。その衣類を洗って仕上げているクリーニング屋さんにエールを送りたいと思います。

取材/熊沢由美子

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