救急救命士に関する続報 党機関紙「自由民主」7/2号より
「救急救命士」ワーキングチーム
片山・坂口両大臣に申し入れ
党救急救命士のあり方に関するワーキングチーム(座長・根本匠衆院議員)の会合が6月21日開かれ、救急救命士の業務拡大について、根本座長がまとめた試案を了承した。
その内容は、@心拍を再開させ、正常に戻すための新型除細動器の早期導入をはかり、除細動を限定的に認めるべき A気管挿管は限定的に認めることを検討すべきで、その際には医師の指導下で相当数の実習を行うなど、十分な
条件整備が必要 B薬剤投与はなお慎重に検討。ただし、除細動による心拍再開時に必要な最小限の薬剤については、緊急性を勘案。
専門家の意見を集約し、早期に結論を出すーーーなど。
また、救命率向上に向けての関連課題として、@一般市民に対する心肺蘇生法の普及 A病院前救護医療の地域格差の早期是正。特にすべての救急隊に救急救命士を常時一人以上を配置することを目標とした高規格救急車の導入、それに基づく救急救命士の配置促進 B医療側の支援・指導体制を充実し、特に救命救急センターの各地域への整備促進ーーーといったことが挙げられている。
同日午後には、同ワーキングチームで了承されたことを受け、党医療基本問題調査会(調査会長・丹羽雄哉衆院議員)、同ワーキングチームが片山虎之助総務大臣と、坂口力厚生労働大臣に申し入れを行った。
同ワーキングチームはこれまで東京消防庁や、日本医科大学付属病院高度救命救急センターの視察などで、医師側、救急救命士側の双方からヒアリング、人命優先を第一に考え幅広い論議をしてきた。今後もより良い医療制度の確立を目指し、活動をしていく。
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