H16.11.5 秋田さきがけ新報より | |||||||
19年度で25年間の耐用年数が切れる南極観測船「しらせ」の後継船の早期就航を目指している「南極観測の将来を考える会」(村山雅美代表)は4日、谷垣財務相に後継船建造の予算措置を要請した。同会顧問の金田勝年参議院議員も同席し、白瀬矗(のぶ)中尉の出身地・金浦町の子供たちも後継船建造と南極観測の継続を 強く訴えていることを説明し、理解 「しらせ」の後継船について国は昨年12月、閣僚級の復活折衝により設計費など30億円を本年度予算に盛り込んだが、建造費までは認めず、後継船の完成は「しらせ」退役後から2年後にずれ込むとみられている。 村山代表は「2年間も観測船不在では十分な観測ができない。しかも19年から3年間は日本が主導する『国際極年』の観測が実施されたため、国際的にも日本の観測中断は許されない」と強調。金田議員も「金浦町の小中学生の手紙が文部科学大臣に送られ、心を動かされた。白瀬中尉は秋田県、日本の英雄。空白期間を置かずに 『しらせ』の後継船を完成させてほしい」と訴えた。 これに対し、谷垣財務相は「南極観測は継続事業であり、予算がないからといって中断すべきものではない。厳しい財政だが、予算捻出のためどういう策があるのか、文部科学省と議論したい」と述べた。
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