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◆9月1日(火) 秋田魁新報

比例東北・金田勝年さん「国政に声届ける」

 2区で惜敗、比例復活で初当選した自民党の金田勝年さん(59)は31日、能代市で会見し、「小選挙区での結果は謙虚に受け止める」とした上で、「衆院議員として働ける。2区の皆さんの声を国政に届けたい」と述べた。
 金田さんは野党議員となる自身の役割を「『野党になれば、仕事をできないのでは』と心配する声もあるが、政治家には与野党を超えた器量、能力というものがあると思う。切り口が変わるだけで、仕事には影響はない」と話した。県内で唯一の自民党国会議員となることには、「残念なことだが、県議や市町村長の仲間がいる。一生懸命努力していくしかない」と述べた。
 同党への逆風の影響について、金田さんは「逆風以外の要因もある。(2区で競った川口博さんは)4月の知事選で名前が浸透し、落選したことに同情もある。いろんなものが重なり結果につながった。小選挙区での敗因は今後分析したい」と述べた。


◆9月11日(金) 朝日新聞

地域のため、野党の立場で 再生 内側を変えることから

 ――秋田2区で無所属の川口博氏に1351票の小差で惜敗、比例東北ブロックで復活当選しました。
  もちろん、小選挙区で勝ちたかった。当然です。勝って、応援してくれたみなさんに喜んでもらいたかった。
  (復活当選という制度に)まさか助けられるとは思っていなかった。(小選挙区で当選した議員と)同じように働ける。
  2区の有権者にすれば、国政の場に(本来の)1人だけではなく、2人の国会議員を送り出すわけだからプラスになる。選択肢が増え、この地域のために頑張ってくれる国会議員が複数いる。意図せずそうなった。もちろん、戦った者としてはいろいろな思いもあるけれど。今後も支持してもらえるよう努力して、次の選挙の評価につなげていきたい。

――今回の選挙で、自民党の国会議員は県内で金田さん1人だけになりました。
  残念なことだと思う。「自民が1人でも残って良かった」と言ってくれる人がいる。頑張らなきゃな、と。
  でも、県議、市町村議の方々など仲間はいっぱいいる。

 ――自民は与党から野党になりました。
  選挙中に心配してくれる人もいた。「野党になったら仕事できなくなるんじゃないの」って。しかし、野党になっても何にも困らないと思う。与野党それぞれに知り合いの議員が大勢いる。あちこちに掛け合うことができる。
  政治家の力量は個々人でみんな違う。国会議員はみんな同じ分量の仕事をしているわけではない。いくら忙しくなってもかまわない。むしろ仕事は多い方がいいし、それに耐えられると思う。もちろん、いくら仕事が忙しくても選挙区を大切にするのが政治家の基本。参院議員時代は週2回のペースで帰ってきていた。
  野党になれば、切り口は違ってくるだろう。野党の立場から問題を追及し、是々非々の論議をしていく。野党の方がむしろ、政治家の力量がはっきりしやすいと思う。高速道路無料化とか児童手当の問題とか、大きな財源を伴う問題について、しっかり見極めて議論に加わっていきたい。

 ――組織戦の限界ということが言われています。今回の選挙を振り返って手法を見直しますか。
  時代が変わりつつある。どんなやり方がいいのか、今回の選挙についてよく分析してみないと。どの候補者にも負けないくらい、選挙区内を走り回り、一人でも多くの有権者と接してきた。ただ、選挙には相手がある。
  まず、自民党を内側から変えていかないといけない。「今の自民はダメだ」「自民を変えて欲しい」という声が本当に多かった。五感で感じた。今選挙は自民にとって「逆風」というけれど、台風や暴風雨みたいだった。それくらい強かった。
  有権者と同じ目線で課題を解決し、信頼を回復していかなければならない。そして、有権者に伝える力も大切。わかりやすい政治を目指さないと。政権奪還はまず自民党を内側から改革してからではないと。


◆9月1日(火) 北羽新報

国政に自信、全力尽くす 逆風化の得票に感謝 中から自民党変えたい

 ――比例での復活当選から一夜明けた気持ちは。
  「2区の人々の思いを国政に届けてほしい、自民党を中から改革してほしいという有権者の願いを私に託してくれたと感謝している。応援してくれた皆さんの底力を感じている」

 ――小選挙区では無所属の川口博氏にわずか1351票差で涙をのみましたが。
  「結果は真摯に受け止め、各地区での状況をよく聞きながら原因を分析しなければならないと思っている。今回の選挙は『政権交代』という暴風が吹いていたが、要因はそれだけではない。川口さんは4月の知事選で名前が浸透し、落選したことによる同情もあっただろう。ただ、自分の票を切り崩されたとは思っておらず、精いっぱい頑張った結果が9万2600という票になった。特に、逆風の中、能代山本であれだけ得票できたことに感謝している」

 ――川口さんの突然の出馬は脅威でしたか。
  「選挙の構図が変わったため、もっと頑張らなければならないという思いはあった。ただ、民主の票がどう流れるか分からないので、戦術を見直すということはしなかった。参院落選から1年8ヶ月の間、夜のスーパーに出かけて買い物客に声を掛けたり、路上でアイスを買って『金田ファン』を増やしたりと、私は多くの人たちと触れ合ってきた。参議院議員時代はやりたくてもやれなかったことであり、それが今回の選挙で生きてくれた」

 ――選挙戦で、自民党への批判は感じましたか。
  「自民党では駄目だという有権者の思いを五感で感じた。地方を大事にする政治という点では、自民党は問題が大きかったと思う。政治に対する信頼を取り戻すとともに、有権者と同じ目線で課題をとらえ、分かりやすい説明をしなくてはならない。そういう意味では、私が中から自民党を変えたい。変わらなければ、再び政権をとれる党にはならないだろう。

 ――この時期の解散・総選挙については。
  「去年の秋に解散していれば、もっと伯仲した選挙になっていただろう。『政局より政策』といいながら、結局は政局で締めくくってしまった」

 ――野党の立場から、2区有権者の思いをどう国政で実現しますか。
  「『農業を何とかしてくれ』『子どもが帰ってこれる地域に』など、多くの人たちの声を聞いた。野党の政治家は役に立たないかといえば、それは違う。政治家の力量は政党を超えた個人にある。幸い、私には与野党を通じて知り合いがたくさんおり、与党のいい面は認めながらも、悪いところは追求し、政策として実現していきたい」
  「国会議員の仕事は、身近な人の暮らしと健康を守ること、安全保障など国益に関することの2本柱。私は、旧大蔵官僚、参院議員として国政にかかわって34年であり、初めて国会に出るわけでない。衆院議員としても仕事をする自信がある。全く心配はしていない。与党だったこれまでとは切り口が違ってくるだけだ。評価は結果を見てもらうしかない。今回の選挙で『金田の名前を書いてよかった』と言ってもらえるよう、全力で応えていきたい」


◆9月18日(金) 週刊アキタ

今回の衆院選で秋田2区に出馬し、小選挙区で敗れたものの東北比例区で当選した金田勝年氏。県内で唯一の自民党衆議院議員として、今後どう活動するのかを聞いた。

  ――衆院選での自民党の逆風について。
  「前回の参院選に出馬した時から自民党への逆風が強いことは感じていた。実際、台風並みの逆風だった。原因ついては自民党への不信が大きい」。
 
――これから国政で力を入れたいこと。
「1つは地方、故郷を守るということ。2つ目は農村を守るということ。さらに不景気が続いているが、しっかり雇用を創出すること。今、競争社会が行き過ぎて地域社会の良さが失われている。地方の歴史や文化などの特色を大切にして、活力があり、安心できる地方にしていきたい」。

――今まで国政で力をいれてきたこと。国政で学んだこと。
「秋田県内旧69市町村の様々な要望を実現するため頑張ってきた。また、秋田と国政のパイプ役として努めてきた。国政で学んだことは『政治は現実である』ということ。だからベストは無理であってもよりベターな解決策をめざしてきた。そして様々な課題を具体的に前に進めるためには人脈や経験が必要だ」。

――党内ではどの派閥に属するか。
「額賀派というより平成研に属しているが、今はどの派閥に入っているかということよりも、解党的に党を改革し再生していかねばならない時だ。そういうことから、現在党再生会議のメンバーとして、党の建て直しのため検討を重ねている。この党再生会議には、衆院1期当選組から私が代表して1名入った。これは参院2期の経験があるため」。

――与党から野党になるが。
「2大政党制という観点からからしても、自民党はしっかりしなければならない。野党になったからといっても人脈はしっかりできており、地元の課題の解決には問題ない」。

――政治家としてのモットー。
「政治家の姿勢が大事だと思う。モットーは誠実に頑張ること。そして、政治の中で人の道を歩くこと。だから政治家だからといって人を騙したりすることは決してしたくないし、しない。素朴で要領が悪いところも確かにあるかもしれないが、愚直にブレないで国政に携ってきた。だから知事への転身の話も受けなかったし、国政のパイプ役としてずっと努力してきた」。

――尊敬する政治家。
  「竹下登氏と渡辺美智雄氏。2人とも私がこの道に入るきっかけになった人。私は、大蔵主計官だった44歳の時に、21年勤めたそれまでの公的な仕事を辞め、故郷再生のために政治家をめざすことにしたが、その時『金田君は遅れてきた優良在庫だ』と励ましてくれたのが竹下氏だった。渡辺氏はそのもっと以前から『政治家になった方がいい』と声をかけてくれた」。

――どういう秋田にしたいか。
「夢のある元気のある秋田にしたい。また義理人情に厚く、心の温かさを大切にする秋田を残していきたい」。

――秋田1区や3区の今後の自民党の動きについて。
「衆院選は残念な結果に終わったが、秋田では今後県議、市議、支部と連携しながら立て直しを図っていきたい。また、自民党全体を見た場合、今までいっしょに活動してきた同志たちが、前回の参院選と今回の衆院選で次々と敗れ、仲間で残ったのは私1人となった。党の再生に向け、同志たちの意見を伝えていくのは私の使命だと思う。自民党の底力はまだまだある。まずは党の中から立て直したい」。

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